貿易論は、世界的規模で移動する財、サービス、資本の流れを歴史的、実証的に分析し、これを規定している要因を解明する学問である。このゼミでは、財が貨幣を媒介として国家間で交換されるに至った歴史を研究し、現代世界が直面している問題を解明したい。 GLOBALISATIONとは、財やサービスが国境を越えて自由に移動するとされているが、これは事実に反する。富は一極に集中し、貧困は他の極に蓄積され、20億人以上の人々が飢えにさらされている。余りにも均衡を逸したこの世界が抱えている問題そのものを研究課題として設定し、資料収集と分析、論議を積み重ね、卒業論文を作成するよう努める。
2011年で、FUKUDAゼミは、23年を迎える。 450人近い先輩を社会=会社?に輩出した。マスコミや上場企業で華々しい活躍をしている先輩もいれば、都会の喧騒を避けて山村に根をおろし、大地を耕し、晴耕雨読の生活をしている先輩もいる。海外で活躍している先輩もいる。実に様々な生き方をしている。
われら人間は、幼いとき二本足で歩けるようになったものの、それからは死ぬまで、弛みなく歩みつづけなければならない。
何処に向かって、何を求めて歩みつづけるのか?万物の霊長と言われるこの人間が織りなす世界は、余りにも壮絶、悲惨だ。戦争、殺戮、飢餓が絶えない。イラクで、パレスチナで、アフガンで、アフリカで尊い人間の血が流されつづけている。
かつてガリレオ・ガリレイを讃え、イタリアの政治家ヴェルザーは、「人間の知性は、その本分にしたがって天空につきすすみ、人間の力強い知性は天空を手に入れようとしている」と述べた。天空を手に入れようとしている人間は、どうして生を分かち合って生きて行くことができないのだろうか?
このゼミでは貿易を通じて世界経済秩序のモデルを構築する。